12/17日記 男のロマン?
「おいしい朝食を作ってもらい、仕事に行くときは玄関までお見送り付き、仕事が終わったら電灯の点いている家に帰ってきて、手作りの温かい夕食を摂るのが男のロマンである」
というよく分からない夫の持論のもと、私は専業主婦になりました。
夫はよく「男のロマン」を語ります。
今の賃貸を選んだ決定打は「台所にカウンターがある」でした。
「できた食事をカウンターに並べてもらってから運ぶのとか憧れない?」
そういうもの?
「カウンターから奥様が料理をしている姿を覗く*1のとか、男のロマンじゃん」
さ、さよか。
その他には「平日のお見送りとお出迎え」「膝枕をしてもらう」「一緒の布団にくっついて寝る」「休日に邪魔者扱いされずにのんびり過ごす*2」
等々、大から小から様々な「男のロマン」を語ってくれます。私が理解できない夢を語るとき「それってやっぱり男のロマン?」と聞くとだいたい肯定するので、夫の願望はとりあえず「男のロマン」で括られるらしいです。
……主語が大きい警察を呼ぶべきか迷ってしまった私なのでありました。
きっと、私が専業主婦家庭で育った上に実家にカウンターが標準装備されているから、夫の夢見た世界があまりに普通すぎて夢具合が理解できていないんだろうなぁ、とも思いつつ。
いやでもやっぱり男のロマン関係ないって。
12/16日記 理想の夫婦?
先日、夫に誘われて仕事関係者との昼食会に行ってきました。接待系の堅苦しいアレではなく、先輩後輩同僚たちとファミリーで気さくに話せる感じの方です。
前職場の同僚さんに「夫さんは家ではどんな?」と聞かれたので
「いやぁ、いい人ですよ。私が専業だけど家事を手伝ってくれるし、土日は『主婦でも休みがいるでしょ』って言ってほとんど家事をしてくれるし、いつも優しいし」
超持ち上げたら同僚さんよりも夫が先に反応しました。
「いやいや、平日は家事ほとんど任せちゃってるし、家計簿つけてしっかりお金管理してくれてるし、料理はおいしいし、細かいところに目が行き届いてるじゃん」
旦那様、あなた惚気けたいだけでしょう。うへへへ。
なんていつもどおり惚気けていたら、同僚さん夫妻に「理想の夫婦」という称号をいただいてしまいました。ありがとうございます。同僚さん夫婦も何だかんだ言って仲がよさそうじゃないですかー。ニヤニヤ。
しかし、理想に見えたのはいいところしか挙げていないからだと思います。
実際のところを言ってしまうと、土日に家事をしてくれると言っても「洗濯」「夕食の料理」「お風呂掃除」の3点のみ。あ、お買い物はデートがてら一緒に行きます。
そして、夫の家事は蓮根並みに穴が開いています。
・食器は洗うけれど排水口の生ごみ処理はしない
・調理はするけれどガスコンロの後拭きはしない
・洗濯物は干すけれど、洗濯機のスイッチは入れない*1
・買った食材は冷蔵庫に入れるけれど、日用品は所定位置に置かない
夫にさりげなく言うと「ああ、次からやっとくよ」と言いながらも何も変わらないので最近は諦めるようになってきました。
この状況を言っていたら、果たして同僚さん夫妻は理想の夫婦と言ってくれたでしょうか。
夫の家事レベルと最大MPはそんなに高くなくて、優先順位の高いものをこなすと低いものに割り振るMPが残らないんでしょう。多分。そう考えると、最大MP分だけ私に楽させてくれる夫がありがたいような気がしてきます。やったね。
もともと家事の最終責任者は私ですし、家計1馬力を担う夫が家事を手伝ってくれるだけありがたい。何より「土日はサボっていいよ」と言ってくれる優しさが私はとても嬉しいし、外で夫を持ち上げたくもなる、というものです。
仕事大好きで稼ぐ能力は高いけれど家庭に入ると穴だらけの夫と、家事全般は大好きだけれど稼げと言われるとぐーたら病に罹患する私。
理想かどうかはともかく、相性は悪くないと私は勝手に信じています。
え、相手はどう思ってるのかって?
……がんばります。
*1:以前は夫が洗濯機のスイッチを入れてくれていたのですが、作業着に紙を入れっぱなしのまま洗濯機を回してひどい目にあって以来、スイッチを入れたがらないようになりました。
電車の中で見かけた母子に対する考察っぽい何か。
先日見かけたこちらのエントリー。
プチ炎上しているようですが、この御方が家庭・育児関連の話をすると大体ボヤを起こすので、そこは日常の風景としてスルーするとして。
これを見て、私の夫から聞いた話を思い出しました。
その日、夫は転職の1次面接のために特急電車に乗っていました。2時間ほど揺られた後、新幹線に乗り換えて大都会へ行く予定。都会うらやま。
通勤時間帯ということもあってそこそこ賑わっていたのですが、そこは車社会の田舎電車、立ち客が少しいるくらいでガラガラすぎて困惑するくらいの混み具合だったそうです。当駅始発に乗って悠々と4人席を確保していました。
通路を挟んで反対側に、一組の母子が座りました。夫いはく、アラフォーくらいの母と、幼稚園生くらいの子。大きな荷物を持ち、向い合って座っていた親子はいたくピリピリしていたそうな。
「別にそんなに騒がしいわけじゃないのに、少し喋ったりすると母親がイライラしてすぐ八つ当たりっぽく怒るんだよな。母親がDQNっぽくてなんか子どもが可哀想だった」
私は夫に言いました。
「もしかしたら、その母親が父のDVから子どもを連れて命からがら逃げ出して、遠くの親戚のもとに駆け込むために遠出しているのかもしれない。
それとか、専業主婦が大黒柱を失ってシングルマザーになってしまったけれど、田舎に就職口がないせいで故郷を離れて都会に住むために移動中で、明日の生活も見えないような状態なのかもしれない。
そう考えたら一概に母親を責められなくない?」
夫は目を丸くして
「あー、それなら気持ちが分からなくもない気がする。そういう考え方もあるのか」
景色がワッと広がったことに感動していました。
いや旦那様、あくまで可能性の1つであって、別に壮絶な人生を送っている親子だって確定しているわけじゃないからね。(たとえ虐待案件だったとしても)背景を無視して親だけ責めても人を壊すだけだっていう例えで出しただけなんですからね。
夫はこと『家庭』というものに対しての視野が狭いです。私の実家に行ったときですらカルチャーショックを受けていたくらい、夫の中の家庭像は自分の実家が基準であり常識になっていました。その常識フィルターで見ると、イライラしている母=嫌な感じ、という風に見えたのでしょう。
それも私には、夫の母が自分の都合のいいように子どもをコントロールしようとするときにイライラという手法を使う人で、それに対する嫌悪感をその親子に投影しているように見えました。
通りすがりの親子の言動に環境という背景があるように、夫の発言にも環境という要因がある。
人って難しいなぁ、と思う私なのでありました。
私にできることは、知らない親子を責めないこと、夫に別視点から見た風景を提供すること、このくらいなんですよね。
広い世界から見れば、私ってすごく無力だなぁ。
知ってたけど。
12/2日記 帰省ラッシュをナメてました。
年末年始に慌ただしいのが嫌なので早めの大掃除を敢行していたのですが、よく考えると引っ越してまだ1か月なのでそんなに掃除するところもありませんでした。夫には「毎日コツコツ掃除している私の功績」ということにしています。やったね。
さて、そろそろ帰省について考える時期がやってきました。
今まで帰省ラッシュと反対方向に進む経験しかなかった私ですが、今回から東京駅→某地方都市の新幹線帰省というラッシュ真っ盛りに首を突っ込むことになりました。しかも夫の仕事は今時珍しいくらい綺麗にカレンダーどおりなので帰省時期も推して知るべし。どうしてこうなった。夫が関東に転職したからですね、はい。
今回の帰省は12/31~1/2の2泊3日。
JRの新幹線指定席は乗車日の1か月前の10時から販売なので、帰りの切符は今日販売です。早速10時過ぎに最寄り駅の券売機に行ってきました。
まず31日の切符。10時前後に発車する便は、と。
……座席指定できない、だと?
次に2日の切符。18時半くらいに東京着でいいかな、と。
……満席だとっ?!
おかしい。31日ならともかく今日の15分前に発売されたばかりの切符がもう完売とか意味がわからない。まさかみんな事前予約なんてモダンなシステムを利用しているのか。さすが都会。さすが情強。むしろ31日午前発の指定席を連番で確保できた方が奇跡なのか?(田舎者がテンパっているようです)
仕方がないので30分ずらしたら無事にチケットが取れました。こちらは座席指定ができたので2人席をポチっと。それでも1車両で10席も空きがなかったあたりビックリ。
さすが帰省ラッシュのピーク予定日。ポチポチ席を探していると、普通指定席だけでなくグリーン車も空席少数という状況でした。首都圏の帰省ラッシュはヤバいとは耳にしていましたが、まさか発売30分後に空席少数という言葉を見るとは思いませんでした。おそろしいおそろしい。
ネットの事前予約、考えてみようかなぁ。でも半年に1回だしなぁ。
エンジニアは専門分野語りが好きなのか?
ご無沙汰しております。関東移住後3週目、少しずつ周囲の環境に慣れつつあり、やっと日常生活も軌道に乗りつつあります。
工業系メーカーから研究所に転職した夫は即戦力として駆り出されているようで、早速単独でテーマを複数割り振られていました。仕事が面白いらしく、ここ2週間ずっと入浴中に仕事語りをしています。語りがアツすぎてお風呂の温度まで上がってしまいそう。私が技術系の話についていけるのをいいことに、延々と気分よく語ってくれます。
……楽しそうでなによりです。
ちなみに父は夫より技術語りの傾向が強い、というより技術の話しかできません。母ですらまともな交流を諦める重症っぷり。まともにコミュニケーションをとれる親族が私と夫だけなので、帰省時は夫婦ともに熱烈歓迎されます。ありがたやありがたや。
しかし夫といい父といい、技術者という人種はどうしてこう専門分野を語るのが好きなのでしょうか。むしろこれは技術者全般に言えることなのでしょうか。よくSEさんが言語戦争を起こしているので多少なりともそういう傾向はある気はするのですが。
どうか、これが「主語が大きい警察案件」でありますように、と切々と願っている今日このごろ。
いや私が夫の話題についていくのに、日中どれだけの時間を勉強に費やしていることか(吐血)。