くすりになるはなし。

ほんわかする話から惚気話まで。

よい旦那になるのは難しい?

晩御飯を夫と一緒に作っているとき、夫がふと尋ねてきました。

「よい旦那できてる?」

とりあえず「よい旦那」の定義は人それぞれだという問題は差し置いておくとして、私は夫をよい旦那様だと思っています。1馬力で生活できる程度の給料を入れてくれるし、問題が起こっても何でも話し合えるし、何より私を愛し労ってくれます。

「うん。でもそんなに無理してよい旦那様を目指さなくても大丈夫よ?」

「そうなの?」

夫は「よい子でなければならない」という家で育ってきた影響というか延長線上で「よい旦那であるべき」と思う傾向があります。そんなに理想にとらわれて肩肘張らなくても嫌いになったりしないのに。

「あれだよ。『よい旦那』を逆さから読んだらどうなる?」

「よいだんな……なんだいよ?」

「ほら、よい旦那っていうのは裏を返せば難題よ、なのよ。頑張ってなっても長続きしないんだから、そのままでいてください」

夫が目を丸くして言いました。

「よくそんなこと思いつくなぁ」

……私の気持ちは、届いていないのかもしれません。